とある40代の子宮筋腫治療記

2022年に子宮鏡で子宮筋腫を取りました。

術後3か月検診とその後

術後2週間後の受診では、もう間もなく出血も止まるでしょうとのことだったのですが(そして本当に止まりそうな感じだったのですが)・・・

なんと、その後3か月続きました。といってもごく少量ではあるのですが。

少量で大きな支障はないとはいえ、2か月を超えたあたりから徐々に不安に。

術後3か月目の検診のときに、その状態を伝えて診てもらいました。

筋腫を切り取った跡の修復に思ったより時間が掛かっているようです。出血は長い人でも3か月程度とのこと。止血作用のある漢方薬を処方してもらいました。

 

結局、その受診から数日たって出血が停止。これでようやく治療もひと段落です。

私の場合、筋腫の切除と共に内膜焼灼術も受けたので、生理の出血もほぼなくなりました。

始めは不安だらけでしたが、思い切って手術を受けて大正解でした。

 

ということで、ここまでお読みいただきありがとうございました。

術後1週間後検診

術後1週間後検診ですが、遠方から日帰りできる日程を取りたかったため、許可を得て約2週間後の日程にしました。

退院からこれまで痛みは全くなく、出血もごく少量と順調です。

 

診察では出血・痛みの状況などを問診後、エコーで筋腫を切り取った跡を確認します。この時点では切り取った跡が窪みとして残っていて、そこに血が溜まっているとのことでした。これは正常で、数カ月かけて窪みがなくなり、血は体内に吸収されていくということです。

また、術後の出血は近いうちに止まるでしょうとのこと。

お風呂もOKで、これで一安心。

退院日(入院3日目)

朝6時半くらいに看護師さんに起こされ、検温等の測定が一通りあります。点滴は最後の1本をセット。そして8時の朝食が来る前に点滴が終了し、ようやく自由の身に!

一昨日以来の食事を完食。相変わらず量が少ないですが 笑

その後、11時ごろに診察に呼ばれます。エコーで状態を確認し、手術時のガーゼを取る処置。器具を入れるときに押し込まれるような感触はありますが、痛みはありません。手術の詳細説明は次回なのかと思っていたのですが、このタイミングでした。

子宮内部で筋腫を切り取り内膜を焼く様子を動画をみながら説明受けます。そして切り取った筋腫の写真をもらいました。ここで正式に退院の許可!

この後、病室に戻ってシャワーを浴び、荷物をまとめて、いざ退院!

遠方のため飛行機とバスを乗り継いでの帰宅でしたが、道中痛みは全くなく、乗り物の揺れも全く気になりませんでした。さすが子宮鏡手術!本当に体への負担が軽い!

心配していた術後の出血も、薄いピンクの血がごく少量といったところです。

ただ、今後2~4週間程度は出血が続くということで、貧血防止に鉄剤が処方されました。

また、痛みは現時点で無いなら今後発生することはほぼ無いだろうとのことでしたが、念のためということで痛み止め(カロナール)も処方してもらいました。

 

これにて治療完了!あとは1週間後と3カ月後の事後診察のみです。

術後(手術当日)

ベッドに横たわった状態で病室に戻った後は、2時間ほどウトウト眠り、断続的に目が覚めるという状態でした。その間、かなり頻繁に看護師さんが状態チェックしに来ていましたが、半分以上眠ったままで、よく覚えていません。

痛み止めはあらかじめ点滴に入れているとのことで、特に痛みも感じませんでした。もし痛みがある場合は追加で痛み止めを出してくれるとのことでしたが、その必要もなく。

 

そして恐らく2~3時間ほど経った頃だと思うのですが、看護師さんから、「もうしばらくしたら起き上がって歩行可能です」と言われました。え、そうなの??

てっきり今日1日は寝たきり生活になると覚悟していたのですが、手術時間が短かったせいか、尿道カテーテルも入れていないとのことです。

「トイレに行きたくなったら、事前に歩行訓練するので言ってくださいねー」

そう言われた瞬間トイレに行きたくなったので、起き上がりたいと申し出ました。

予定より少し早いタイミングだったようですが、許可が出て起き上がります。

最初の歩行はふらつく可能性があるとのことで、ゆっくり時間を掛けて体を起こし、看護師さんに付き添ってもらって病室前の廊下を少し歩きます。幸い、ふらつくこともなく痛みもなく、スタスタ歩くことができ、無事、自力でトイレに行くことができました。

点滴はまだ続いているものの、自由に起きて歩けるようになったので、かなり楽に。

そして、これでひと山超えたためか、看護師さんが病室に来る回数が激減しました。

 

ちなみに、この後から翌朝まで、トイレに行くたびに採尿コップで尿の量を測り申告する必要があります。

数年前に別の手術を受けたときは尿道カテーテルで看護師さんがチェックしてくれたのですが、自力でトイレに行く場合はそうなるのですね。ちょっと面倒くさいのですが、仕方ないです。

 

そういえば、以前に受けた手術のときは、術後に麻酔の影響でのどが痛み、咳が止まらなくなって大変だったのですが、今回はそのようなことが全くありませんでした。これも手術時間が短めだったからでしょうか。

 

さすがに、この日の夜は途中で目覚めることなくぐっすり眠りました。

手術

前日はろくに眠れず、いよいよ手術日到来です。

朝6時に看護師さんに起こされ、検温などの後、シャワーを浴び、点滴開始。

そして9時に先生から手術の説明。これは(コロナ禍の運用でも)家族も同席可能ということで、夫に同席してもらいました。

まず子宮鏡による手術手順の説明がありました。そして私の場合、子宮の壁に埋まっている筋腫があるため、これを取るときに子宮の壁が破れる可能性があること、その場合は破れた部分を縫うため腹腔鏡手術に切り替える必要があり、入院日数が1週間に延びることなどが説明されます。ここまでは初回診察時に聞いた通りなので、再確認という程度でした。

 

ところが、この後、まさかの新展開が。

 

あらためて、先生から今後の妊娠希望有無を確認され、もし希望しない場合、子宮内膜を焼くことで、今後筋腫が再発したり残った筋腫が成長したりしても、過多月経は回避できるということを説明されました。

これなら過多月経を卒業できるだけでなく、今後の生理がほぼなくなる(あっても超軽くなる)とのこと。私にとっては最善の選択肢です。

手術内容の欄に「子宮内膜焼灼術」との文言が追記された同意書を渡され、病室に戻って署名し提出。

いよいよ手術室に向かいます。

 

手術室前で待機する夫に一瞬手を振り、入室。手術台に横たわり、酸素マスクを取り付けられ、「麻酔入ります」との声を聞いた瞬間に意識がとんでいきました。

 

感覚的にはその一瞬後、実際には約1時間後に「終わりました」との声が聞こえ、目を覚ましました。

すぐに再度眠りに落ち、手術室から出たあたりで一瞬目覚めた以外は再再度眠りに落ち、気づいたら病室に戻っていたという感じです。

終了後すぐに、先生から手術が無事完了したこと、腹腔鏡への切り替えはせずに済んだことなどを教えてもらいましたが、朦朧としていたのであまり覚えていません・・・

入院初日

前回受診から、あっという間に3週間たち、いよいよ入院の日がやってきました。

コロナ禍のため、入院前にPCR検査を受けさせられます。

あらかじめ指示されていた通り、病院前に到着して入口に入らず受付に電話をします。

すると、看護師さんが迎えに来て小さな掘立小屋に案内され、そこで検査を受けるという段取りです。

初めてのPCR検査・・・鼻の穴に綿棒のようなものを入れて検体を取ります。

鼻がムズムズしましたが痛みはなく、一瞬で検査完了。

その場で20分ほど待機し、看護師さんが戻ってきて陰性確認完了とのこと。

これで入院OKとなり一安心。

 

入退院受付で手続きし、病棟へ。

コロナ禍のため家族も面会禁止でした。

個室を希望したところ、割り当てられたお部屋は、病院の古めな外観とは裏腹に、新しくて綺麗。リニューアルしてからそれ程経っていないようです。

荷物をほどく間もないまま、看護師さんから入院生活の説明があり、いきなり身長・体重の測定(術前検査でも測ったばかりだけど…)。

続いて検温・血圧・聴診器など一通りのチェック。

そして昼食が運ばれてきて病室で食べます。プレートに常食との表示があるのですが、びっくりするくらい量が少ない!でも明日朝には腸を空っぽにしなければならないので、我慢我慢。

食後はあっという間に食器が回収され、今度は麻酔科に呼ばれます。ここで麻酔医による問診とリスクの説明があり、麻酔の同意書に署名。続けて手術担当の看護師から、手術前後のプロセスについてオリエンテーションがありました。

手術室内部の写真も事前に見せてくれます。まあどうせ麻酔で意識ないのですけどね。

 

ここまで怒涛のように進み、ようやく荷ほどきする時間ができました。

持参のハンドソープやペーパータオルなどをセッティングし、レンタルの病院着に着替え。意外と着心地は悪くないです。

さて、あとは診察と術前処置ですが・・・外来が混んでいるのか、なかなか呼ばれず落ち着かない・・・痛いと評判の術前処置、サッサと済ませたいのですが・・・

16時をだいぶまわってからようやく呼ばれ、外来の診察室に向かいます。先に診察室に入った女性は、おそらく私同様、明日手術の人だと思うのですが、平静な表情で戻ってきました。ということは痛くなかったのか、いやいや、そもそも私と同じ処置を受けたとは限らないし・・・と悶々としながら待ち、ついに私の順番が来ます。

 

まずはエコーで筋腫の大きさの最終確認から。3週間前の受診のときより更に縮小しているようです。良かった!

次に消毒ということで液体が入り、続けて子宮口を広げるための器具が入ります。

これはタンポンのようなものと説明されました。内部で水分を吸収して広がることで、子宮口を広げる仕組みだそうです。

ブログやSNSの情報だと、これが痛い(人によっては激痛)という体験談が多かったので心配していたのですが、私の場合、結果的には大した痛みはありませんでした。

痛いというより、お腹が少し重だるい、軽い生理痛のような感じです。

この痛みは人それぞれ、かなり違いがあるようです。

 

この処置のあと、抗生剤と子宮口を柔らかくする薬を出されました。看護師さんによると、この子宮口を柔らかくする薬が効くことによって結果的に痛みもやわらいでくるということで、私は1時間程度で重だるい感触も軽減してきました。痛みが続く場合は追加で痛み止めも出すということでしたが、そこまでは至らず。

何はともあれ、これで第1関門をクリアです!

そして処置後、手術の時刻も決まりました。数人が同日に手術を受けるそうですが、私はたまたま1番目とのこと。不安を抱えたまま長時間待つのはつらいので、これはラッキーでした。

 

夕食は18時。相変わらず量が劇的に少ない 笑

以降はテレビをみながらのんびり、寝る前に指示通り下剤を飲んで本日のミッションは完了。いよいよ明日の手術を待つばかりです。

受診2回目

さて、レルミナ服用開始から2か月経って2回目の受診の日となりました。

まず診察で、服用開始後の出血の状況や副作用について聞かれます。

その後、エコーで筋腫の縮小具合を確認です。

初診時の説明では、レルミナの服用は恐らく3~4か月と言われていたので、手術まであと1~2回くらい通院があると想定していました。

ところが実際にエコーでみると充分に縮小していたようで、早速日程を決めましょうとのこと。

えっ、もう手術できるの??

そして提示されたのが、3週間後の日程。早!

もちろん早いに越したことはないけど、まだ先だと思っていたので心の準備が・・・

思わぬ展開に動揺しつつも、体のことを考えればレルミナの服用期間は短い方がいいし、何より根本解決が1日でも早い方がいいに決まっています。で、意を決して3週間後の日程で決定。

もう入院日までの来院は不要ということで、この日に術前検査も受けていくことになりました。

 

術前検査の内容は、身長・体重測定・採血・血圧測定・心電図検査・胸部レントゲンでした。

午後だったせいか、各検査は全く待ちがなく、スムーズに完了。

再度診察室に戻って、各種検査結果が問題ないことを確認し、正式に手術決定です。

尚、レルミナは追加で処方され、手術前日まで飲むべしとのことでした。